大学生のための、生きやすさを生み出すための恋愛序説①「はじめに」

春になりましたね。

 

春といえば、入学の季節ですね。

この記事を読まれている方の中には、この春から大学生になる方もいらっしゃるかもしれません。まずは受験勉強、大変お疲れ様でした。これからの大学生活が素晴らしいものになりますよう願うばかりです。

 

さて、大学・大学院の7年間で、僕は恋愛での失敗を沢山やらかしました。

失敗経験は痛みとなって僕を襲い、自分に絶望して布団の中から出られなくなったことも、1度や2度ではありませんでした。ですが、数々の失敗経験は同時に、生きる上で大切なことを気付かされるきっかけにもなったと、大学生活を終えようとしている今となっては思います。

 

大学生になると、求める求めないに関わらず恋愛に触れる機会が格段に増えます。恋愛と隣り合わせの空気感に「晒される」中で恋愛に目覚めたり、あるいは、高校と大学とのギャップに戸惑い翻弄される人も少なくありません。

 

恋愛をすることは、人生を豊かにして、生きることの喜びをひしひしと感じさせてくれるものです。しかし一方で、恋愛は一歩間違えると自分の身を滅ぼすことにもなりかねない、非常に危ういものでもあります。どんないい薬でも、摂りすぎると毒になるのと同じです。

 

この連載は、大学生の恋愛に潜みがちな罠を明らかにして、「上手くやれるかな、彼氏・彼女できるかな……」「彼氏・彼女との関係、これでいいのかな……」などと思っている方が、キラキラできなくてもそれなりに幸せに生きられるためのお手伝いをするためのものです (そうであってほしい) 。

ですから、モテモテになるだとか、イケメンや美女をGETするための情報では断じてありません。そのような上昇志向を持つ方のための情報は他に山ほどありますので、ぜひブラウザバックをおすすめします。

 

逆に言えば、「それなりに幸せに生きる」ための恋愛指南は少ないです。それはなぜでしょうか。

まず第一に、そういうものでは市場が作れず、お金にならないからです。この社会は、人の欲望を煽ることでお金に換える装置で溢れかえっています。オシャレな服も、流行りの店も、気持ちいいサービスも、別に生きるために必要なわけじゃない。だけど、欲望を満たして幸福感を手にするためなら、私たちは簡単に金を出すのです。だから市場ができる訳です。この記事は、そういった欲望を刺激する類のものではありません。

第二に、「幸せ」の形は人によって違うため、一般的なことを書くのが難しいからです。恋愛一つ取ってみても、例えば僕は相手と思い出を共有することや、相手と世界観や感性を通じ合わせることに幸せを感じるのですが、そういった価値観を全員が全員持っている訳ではないでしょう。自分の幸せは、様々な経験をすることで見つけていくもののように思います。

 

この連載が、一人でも多くの人の支えになれば幸いです。

それでは、長くなりますが最後までごゆっくりお付き合いください。