もしぼっちが100人のリア充の中に入ったら ~第3話「仲良くなる方法に多様性はあるか?」~

6日は、もはや週末の恒例となりつつあるミュージカルの練習だった。

日曜日の、勤務校の文化祭に行った後、京都のシェアハウスに遊びに行くというハードスケジュールとも合わさって、月曜日は疲れからかまともに動くことができなかった。中間発表まであと3週間切ったのに…。

 

前回の記事では、「言葉のキャッチボールを通して、1人でも多くの人と暖かい関係を築いていきたい」ということを最後に書いた。

marusingfire.hatenablog.com

 

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今回の練習場所はとても狭く、また残響がめちゃくちゃ残るせいで指示が聞き取れないことが多々あった。僕は雑音に晒されると途端に指示を聞き取れなくなり、ストレスが溜まってしまうところがある。

とりわけ、午前中はグループのテーマ曲の練習だったため、他のグループの声が干渉しまくってストレスMax。集中力が落ちてしまい心ここにあらずといった状態だった。雑音をシャットアウトして、頭がスッキリする薬があればいいのにな。

 

という訳で、頭はスッキリしないまま午前が終了。

 

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何人かでお昼を食べていたが、話の中で「まるちゃんの (グループ名) はとてもハマってると思う、他のグループで出てるところ想像できんもん」と同じグループの人から言われた。
曰く、「自分も去年グループ分けされたときは「なんでここなん」と思ったけど、だんだん染まっていったからなー」とのこと。

最初は信じがたかったけど、もしかしたら100日後には今とは別の自分に会えるのかもしれない、そうなれば鬼に金棒だと思った。

 

自分の可能性を、もう一度信じ切ってみたいと思った。

 

 

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午後の練習は、動きがめっちゃ激しいダンスが中心。ついていくのがやっとだった。

ちなみに、最近全然まともに動いていなかったためか、現在軽く筋肉痛である。

 

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自分のアピールポイントを聞かれた。

 

俺のアピールポイントって何だろうと思った。

 

そもそもあまり僕は自分のアピールポイントについてあまり考えないようにしている。なぜかというと、「これが自分のアピールポイントです」と言った瞬間に、それはコモディティ化してしまうと思っているからだ。

 

なぜ人間はひとりひとり違うのに、わざわざ言葉という世界の一部しか切り取れない方法で表すことを求めてしまうのだろう。

就活の時に抱いていた違和感の正体が、やっと見えてきた気がする。

 

でも言葉で表さないことには伝わらないのも事実なので、何とか最大限に表現できる言葉を探した。伝わっただろうか。

 

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メンバーには距離感がメチャクチャ近い人が多いが、僕がいるグループではとりわけそれが顕著である。

 

僕は、距離感の近さゆえに起こる人間関係の嫌らしさ (特にセクハラ的なことが嫌な記憶として残っている) を沢山経験してきたので、どうしても距離感を詰めるのを避けてしまう傾向がある。

ただ、誰かと手っ取り早く仲良くなるためには、距離感近いキャラになった方が何かと便利なのは間違いない。それに、僕も彼ら彼女ら距離感の近さに助けられている部分がある。だから、距離感の近さを一概に否定することはできない。

 

ここで思うのは、「仲良くなる方法に多様性を作れないだろうか?」ということだ。

 

場合によって距離感を調節するのが得意な人もいれば、どうしても距離感を掴むのに時間がかかってしまう人もいる。距離を縮めるのがゆっくりな人は、それだけで「劣っている」ように見えてしまう「空気」も、世のいたるところにある (その場にいる人たちが必ずしもそう思っている訳ではないと思うけど) 。その「空気」を、なんとか変えていけないだろうか。

やはり、ゆっくりな人、内向的な人が劣等感を抱かなければならなくなるのはマズいだろう。

 

時間がかかるならかかるなりの付き合い方が必ずあるはずだ。
それを実現させるために、自分自身のペースを大切にすることと、少しでも誰かをラクにできるようなことをしていくことを心がけていきたいなと思う。

 

1日だけではなかなか上手く行かなくても、100日経ったらじわじわと染み込むような感じの関係になっていたい。

ゆっくり、急げ。